ファスニング製品を使用した製品にアイロン・プレスを行う際には、思わぬ破損や変形を避けるため、以下の事項にご注意ください。
ファスナー全般
ファスナーを閉じ、直接アイロンが当たらないよう、必ず当て布をしてから行ってください。
スライダー部分は避けて行っていただくことをお勧めいたします。圧力が加わりますと、引手破損、スライダーの口径潰れによる摺動不良(重たくなる)などの要因となります。仕様上どうしても避けられない場合は、引手を反転させず、正しい方向に倒した状態(正転)で行ってください。
■例:引手の正しい方向




引手に負担が掛かり易い状態となっている。
■引手破損・口径潰れの事例






オール樹脂スライダー


ロックピンが上がった状態で高温などの環境下におかれると、樹脂のロックピンにクリープ現象(荷重を継続的にかけると徐々に変形していく現象)が発生し易くなります。
スプリング部が変形し、バネ性がなくなり、ロック不良の原因となりますので、ご注意ください。
VISLON®・コイルファスナー
高温になりますと、エレメントが変形したり溶けたりする可能性がありますので、適切な温度で、必ず当て布をして行ってください。 上下止・開具が樹脂仕様の場合も変形する可能性がありますので、ご注意ください。
■変形・溶けの事例






アイロンの適温温度については「5 アイロンをかけるとき」を参照ください。
Quicklon®
アイロンは裏側からすることをお勧めします。裏側からする場合は必ず当て布をして、フックやループに直接アイロンが当たらないようにかけてください。 熱や圧力で伸び・潰れが発生し、係合不良(強度低下)となるおそれがあります。
■伸び・潰れの事例










※Quicklon®(ナイロン織製品)のアイロンの適正温度は150℃です。
《基礎知識・注意事項》で紹介している対策や事例は、通常用途・縫製方法等において想定される主なトラブルです。これらの対策によりすべてのトラブルを回避できるものではありません。
特殊な用途や縫製・取り付けを行った場合、これらの事例に当てはまらないケースもありますので、必ず事前に弊社営業担当者までお問い合わせいただき、お客様ご自身で十分なテストを行ったうえで、使用可否のご判断をお願いします。
※商品の色、サイズは写真と異なる場合がございます