1. アルミ合金ファスナーの特徴
アルミ合金ファスナーはアルミの“軽さ”を活かしたファスナーですが、アルカリ・酸等の影響を受けやすいファスナーになります。工業用洗濯で洗濯頻度が高い商品や洗い加工品へのご使用はお控えください。
また、アルミ素材の特性上、摩擦によって削れやすい傾向があります。銅合金スライダー【GA、GS】等との組み合わせではご使用いただけません。
※ 工業用洗濯で洗濯頻度が高い商品や洗い加工品にはYZiP®(ジーンズ用)【YG、YN】と銅合金スライダー【GA、GS】等の組み合わせでご使用ください。
※ アルミ素材の特性上、エレメント表面にざらつき感がありますので、ファスナーが直接肌に触れる仕様については、ご使用はお避けください。
2. アルミ合金ファスナーの汚れ
スタンダードアルミ合金ファスナー【MA、RA】では、ファスナー開閉時のエレメント摩耗によりアルミ粉が発生し、生地とエレメントの接触(摩擦)で生地に移ったり、ファスナー潤滑剤(無色)に吸着した汚れ・ほこり等が潤滑剤と一緒に生地に移行して生地を汚す事例があります。
対策
■アルミ合金ファスナーの保管や縫製時には、汚れ・ほこりがつかないようご注意ください。
■製品包装の際は、ファスナーが生地に直接触れないよう合紙を挟んでください。
(特に淡色生地の場合はご注意ください。)
■エレメントのバリエーションとして、アルマイト処理により耐久性を向上させたYZiP®(アルミ)【YAN】がありますので、弊社営業担当者までお問い合わせください。
3. アルミのエレメント(務歯)痩せ
アルミは、アルカリ・酸の影響を受けやすく、使用環境によっては、ファスナーのエレメントが溶けてパンクする(エレメントがかみ合わない)という事例が報告されております。
対策
■強酸、強アルカリでの高温・長時間・繰り返し処理はお控えください。
■薬品がファスナーのエレメントに付着した場合は、速やかに十分な量の水で洗い出してから乾燥させてください。
■洗剤が直接ファスナーのエレメントに触れますと、ファスナー破損の原因となります。洗濯時には水を十分に張った状態で洗剤を投入・撹拌した後、衣類を投入してください。
■つけおき洗いはお止めください。
洗剤使用後は速やかに洗浄し、洗剤を完全に洗い流してください。